- 2018年12月18日 総合
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「駅名菓トレンシェ」がいばらきデザインセレクション知事選定受賞
コミュニケーション学科の小佐原孝幸助教が、社会福祉法人ハートケアセンターひたちなかと共同企画?開発した「駅名菓トレンシェ」が、「いばらきデザインセレクション2018」にて、最高賞にあたる「知事選定」に選出されました。
ハートケアセンターひたちなかは、地域で生活している精神障がい者を対象に、就労訓練や日中活動の場を提供している事業所です。自主製品として、クッキーや、地場産の干し芋作りに取り組んでいますが、利用者への工賃を思うように上げることができないことが大きな課題でした。解決には「地域とのつながりを持った地元の新たな土産物が必要」と考え、プロジェクトがはじまりました。
ハートケアセンターひたちなかは湊線中根駅の近くにあり、駅のホームには小佐原助教がデザインした駅名標が立っています。そこで新しいお菓子は、湊線のお土産としても活用していただけるよう、駅名標をモチーフにした個包装に茨城県の食材をふんだんに使った10種のフィナンシェを包みました。
地域とのコラボから生み出されたお土産「駅名菓トレンシェ」は、2018年5月湊線開業10周年祭で初売りを行い、昨年の同イベントの8倍となる売り上げを記録しました。就労者の工賃は大幅に改善される見込みです。今回の受賞はデザインの力で福祉現場の課題解決に取り組んだ点が評価となりました。
「駅名菓トレンシェ」は今後、銀座のIBARAKI senseをはじめ、全国各地のデザインフェアで展示、販売される予定です。