- 2014年1月26日
-
南部塾の研修に参加
1月26日に、「企業倫理」?「ゼミナールⅠ」(担当:村山元理教授)の授業などから12名の大学生と大学院生が南部塾(江戸川区臨海町)の研修に参加しました。この研修は、南部塾の塾長である熊谷直幸(菱幸運輸株式会社会長)様が主宰する精神修養の研修であり、トイレ掃除や礼儀作法の訓練などからなります。今回で6年目の参加となりました。
2012年に創業40周年を迎えた菱幸運輸は、運送会社として無事故無違反で表彰され、経営的にも一度も赤字を出していないことで業界では著名な会社です。その背景として、ぶれることのない徹底した社員教育?トイレ掃除があり、高い社風を維持しています。こうした取り組みは、企業倫理を形成するうえで最適なバリューシェアリング型の社風作りといえます。
この日は、朝6時に大学を出発し、チャーターした小型バスにて8時前に現地に到着しました。はじめに、菱幸ビル7階の南部塾にて塾長の講話があり、「心のあり方が運命を作る」という哲学理念に関してのお話をお聴きしました。9時~11時には、葛西臨海公園駅の男子トイレの掃除をスタッフ4名の指導のもとに行いました。専門の道具で頑固な汚れを落とした後、素手で石鹸?手ぬぐいを利用して磨きました。最後は壁と床も洗うと、見違えるほどきれいになりました。
その後、塾に戻って、「座って三通り」?「立って三通り」の礼儀作法(裏千家流)を訓練した後、2階の食堂にて配膳、食事の作法、ビールのつぎ方などを学びました。休憩の後、塾長の講話や参加者一人一人の感想、スタッフからのお話、村山からの御礼の言葉がありました。15時過ぎに終了しました。皆すがすがしい顔になって塾長やスタッフに見送られ、水戸に戻りました。
なお経営学科4年生のS君が塾長の誘いから同社への内定が今回報告されました。
研修に参加した学生の感想は、以下の通りです。
-
経営学科2年 塩畑 智大
私は、南部塾に来るまで、運なんて勝手についてくるもので、行動や考え方などでついてくるなんて考えたこともありませんでした。トイレ掃除は素手でなんかもちろんやったことなかったし、本当にやるのかよ。と思いました。しかし、気合を入れやってみると意外にでき、もっと綺麗にしてやろうと思いました。みんなが使うトイレ、誰かが掃除しないとどこまでも汚くなってしまいます。掃除をすることで利用者が気持ちよく使用できると思うし、運も付くので、一石二鳥だと思いました。これからは、家でもトイレ掃除を素手でやることで、自分にもプラスになることばかりだと思いました。
お辞儀の作法は、今まで習ったことがなくどこかぎこちないお辞儀でしたが、スタッフのみなさんが優しく丁寧に教えてくださったおかげで、いいお辞儀の仕方を学ぶことが出来ました。
昼ごはんは、食膳の置き方、食べ方、ビールの接ぎ方など学びました。これも今まで意識した事がなかったので、どれだけ行儀が悪かったか思い知らされました。昼ごはんはとてもおいしくおかわりもしましたが、家に持って帰りたいような、また食べたいような味で、一生忘れないと思います。コラーゲン?も入っていたので、肌が若返ったような気がします。
食後のお話は、とても面白くためになる話だと思いました。半信半疑でしたが、信じれば運がつくのは本当なんだなと感じました。
たった半日の滞在でしたが、熊谷さんやスタッフのみなさんにはとてもお世話になりました。トイレでの話や、ごはんの時に目の前に居たり、とても楽しくたくさんの勉強をすることが出来、自分がとても成長した一日になりました。 本当にお世話になりました。
-
経営学科2年 村上 梓
わたしは南部塾で、「意味のないことなんてない」ということを学びました。熊谷さんの、今までの自分の行いは全部自分に返ってくるという話がとても心に響きました。良いことをすれば必ず良いことがあるということ、悪いことをすれば必ず罰があたるということ、物心ついたときからそのような教育を受けてきたはずなのに、20歳を前にしてその言葉が胸に響いたということは、わたしは、そんな当たり前なことも忘れかけていたのかもしれません。心のどこかで、「正しい事」を「綺麗事」に置き換えていたのかもしれないなと思いました。
正直わたしは、南部塾で沢山のことを学ぶまで、トイレ清掃に何の意味があるのだろうと思っていました。素手でトイレ清掃をすることに抵抗もありました。ですが、素手でのトイレ清掃をやり終えたときに、そのような感情は一切湧いてこなくなりました。そこに何の意味があるのだろうという感情そのものが意味のないものであると感じたのです。トイレ清掃をやる前には想像もしなかった爽快感と達成感がそこにはあり、自分自身の心も少し、洗われたような気がしました。
このように、皆がやりたがらないようなことを率先してやること、そしてやり続けることで自分自身を見つめなおすきっかけになり、それが後に自分の糧になるのだと強く思いました。
そして真の挨拶について1から教えていただき、挨拶がいかに大切なものなのかということを改めて考えるきっかけにもなりました。日本人であるのに日本の挨拶を知らなかった自分が恥ずかしくなりましたが、社会にでる前にこのような機会をいただけてとても嬉しく思いました。ここで学んだことを無駄にせず、これからの生活に生かしていきたいと思います。
最後に、本当においしい昼食をありがとうございました。また食べたいと思うほどおいしかったので、また南部塾に参加しておいしい昼食をご馳走になりたいです。
熊谷さんをはじめ、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。
葛西臨海公園駅の公衆便所で掃除後
南部塾に掲示されている塾長の教訓的お歌
-