- 2014年7月18日
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「経済学(国際経済を含む)」の授業で、大手グローバル企業の海外現地法人の元社長による特別講義を開催
7月18日に「経済学(国際経済を含む)」(担当:佐竹正夫 国際学部教授)の授業でゲスト?スピーカーによる特別講義を開催しました。講師はブリヂストン株式会社のタイ国ブリヂストン元社長の吉本友彦氏です。
ブリヂストンはタイヤの世界市場で最大のシェアを獲得している最大手のグローバル企業ですが、吉本氏は1971年に入社以来、一貫して海外営業?海外企画部門及び現地工場を所有する海外子会社経営を含む海外事業部門に携わり、欧州、北米、中南米、アフリカ、オーストラリア含む大洋州、タイを含むアジア等の諸国で活躍されてきました。
この日は、「日本企業の海外進出?活動について-ブリヂストンを事例として」というテーマで、ブリヂストンの海外展開の過程を通して、日本企業のグローバル化について具体的に述べられました。特に印象的であったのは、ブリヂストンが当時米国第2位の「ファイアストーン」を買収したが、その後の経営がうまくいかなかったとき、最終的にこれを立て直したのが、海外駐在もタイヤ販売の経験もない人(米国から帰国後、本社社長となった方)だったというエピソードでした。このエピソードを挙げて、吉本氏はグローバル人材に求められるのは、語学力よりも自分の意見や見識を持っていること、視野が広いこと、偏見がなく人間的であることだといわれました。
多くの受講生が強い感銘を受け、特に「語学力よりも自分の明確な意見を持つこと」「英語を話すときには、日本式英語でもよいから、大きな声でゆっくりと話すことが大事」という点には目を啓かれたようです。学生にとっては、将来の仕事を考える上でも大変有意義な特別講義となりました。
ブリジストンの海外活動について講義する吉本元社長