- 2017年12月1日
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「企業倫理」「ビジネス専門実習」にてベンチャー企業経営者が講演
12月1日の1時限「企業倫理」(担当:村山元理教授)にて、有限会社エニシング代表取締役の西村和弘様をゲストスピーカーとしてお招きし、日本の伝統産業である「前掛け」を国内および世界に発信する事業の経緯を講演していただきました。
西村様は「勇気ある経営大賞」(日本商工会議所主催)を受賞されるなど、若手のベンチャー企業家として著名です。脱サラして、漢字のTシャツ会社を起業した中で、「前掛け」と出会い、その唯一の専門販売会社にすることを決断されました。さらに学生時代に培った英語力を生かし、国内だけでなくニューヨークに飛び込み営業を行い、毎年、ニューヨークで前掛けの展示会を継続されるなど、世界に前掛け文化を広めています。自前の職人を育て、今は工場建設に向かっている最中です。コミュニケーションと縁を大切にするやりがいのある職場が若者の心をとらえています。
本業を通じた社会貢献や楽しい職場作りのお話から働くことの意味について、受講した学生たちは大きな学びを得たようです。
つづく、2限目「ビジネス専門実習」(経営?マネジメント分野)(担当:村山元理教授、菅田浩一郎准教授、鈴木将人助教)の授業において、西村様はさらに4グループのビジネスアイデアについて聞いた後、起業家としての体験から経営理念に基づくアドバイスをいただきました。
具体的には、①新しい顧客を生んでいるのか。②ビジネスが続くものであるのか、の2点でした。すなわちそのプランが誰を幸せにしているのか、「三方よしの経営」になっているのかという視点でした。鋭いご指摘を受けた学生たちは、大きな刺激を受けたようです。
この日、西村様には貴重なお時間を割いて、学生たちのためにご講演いただきました。ベンチャー企業経営者の立場からのご講義やご指導は、学生たちには得難い経験となりました。
熱心に聴講する学生たち
エニシングが大切にしている価値観
1限での学生たちと記念撮影
2限目で学生の発表を聞く西村様
「三方よしの経営」について説かれる西村様
2限での全体での記念撮影