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法律行政学科学生が、茨城県議会の「性暴力の根絶に向けた対応」に関する意見交換会に出席して、政策提案をしました


法律行政学科の吉田勉ゼミナール?地方自治力向上プロジェクトの学生3人が、6月11日、茨城県議会で検討されている「性暴力の根絶に向けた対応」に関する県議会との意見交換会に招かれ出席しました。これは、本学と茨城県議会との包括連携協定に基づく政策提案の取組みの一環として行われたものです。

性暴力の根絶に向けた対応について、県議会では「性暴力根絶条例」の議員提案による制定が検討されており、今回は、本学と茨城大学の学生が条例の制定に向けた提案や質問を行い、県議の皆さんと意見交換をして条例制定に反映させようとしたものです。

本学からは、吉田ゼミ3年生の法律行政学科の中島唯さん、林果穂さん、地方自治力向上プロジェクトの総合政策学科3年生の石川倫行さんの3人が代表して活発な意見提示?提案を行いました。また、学生の提案に対して議員の皆さんからの質問が数多くなされ、それに対する対応もしっかりと行いました。

このなかで、中島さんは、先行して制定された大阪府条例や福岡市条例の特徴を考察し、双方が規定している加害者再犯防止対策の制度的な仕組みの運用の実態を評価したうえで茨城県条例に採り入れる場合は、制定後期限を切ってその運用状況を検証しながら制度改善につなげていくべきとの提案をしました。

林さんや石川さんは、自分や身近の友人が経験した体験等を通じて日常的にあり得る性暴力被害の状況やそれに対する認識のあり方について検討した結果を説明し、また、県にすでに制度化されている「性暴力被害者サポートネットワーク」のような取組みの認知度を高める必要性や具体的な方策を提言しました。

条例案の検討を進めるいばらき県議会プロジェクトチームの星田弘司議員は、「性被害根絶に向けて県民の認識や理解を常日頃から深める努力が必要であり、今回の学生独自の発案?意見はこの取組の大きな前進に寄与することになると思う」と述べられました。

重要な政策提案?決定の現場としての県議会の活動に注視し、学生自らも何が重要かを見極め、自分の考えを明確にして、関係者間での議論?意見交換に加わるといった今回の取組は学生にとって極めて貴重な機会となりました。茨城県議会の皆さんをはじめ関係者の皆様に深く感謝いたします。今後ともこのような取組、機会を豊富に作っていきたいと考えます。

■県議会で条例案に関する意見を陳述する吉田ゼミ学生

■意見交換会後の星田議員、常磐大生、茨城大生との記念写真