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法律行政学科ニュース

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【授業紹介】「労働法」の授業で外部講師の方の講演がありました。(その2)


7月17日(水)、法律行政学科の学科専攻選択科目である「労働法」の授業で外部講師の方を招いてのゲストスピーカーの回が、前回に引き続いて開催されました。

労働法は公(官公署)?私(民間)にわたり実務に直結する分野です。今回はその第2弾として、今度は「公」から「労働基準監督官」の方にお越しいただき、お仕事の内容を中心にレクチャーをお願いしました。

今回は地元の茨城労働局から、労働基準部監督課所属の地方労働基準監察監督官である座光寺謙吾様と、同じ労働基準部監督課所属の専門監督官である伊藤英貴様がお見えくださり、まずは座光寺様から働き方改革関連法や労働時間法制と都道府県労働局の概要について、続いて伊藤様からは、労働基準監督官の業務について、労働条件の確保?向上、働く人の安全や健康の確保を図るための実際の仕事内容にも触れながらご講義いただきました。最後に労働基準監督官試験や、学生を対象とした職場体験実習(インターンシップ)についてもご案内いただきましたが、普段あまり知ることのない労働基準監督官の業務内容について受講生は熱心に聞き入っていました。

ご講演くださる座光寺様

ご講演くださる伊藤様

前回同様、受講生には「今日の課題」として、感想文の提出をお願いしましたが、「今回の講義を受講して、茨城労働局での仕事の内容について詳しく理解を深めることができました。私の中では、会社に対して労働局の方が指導に入るぐらいしか仕事の内容が分かりませんでした。しかし、実際には労働基準監督署というものの中に監督課や安全衛生課、労災課などの部署があることが分かり、幅広い労働に関する問題を扱っていることを知りました。労働基準法や労働安全衛生法など労働に関する法律を扱う機関であり、働く人の権利義務を守るための仕事であることが分かり…私自身、労働基準監督署が気になっており、労働法を学んだ上で活かすことができる場であると実感し…今回の講義で、私の将来の道が広まった良い授業となりました。」「今回の講義で厚生労働省の労働局がどんな仕事をしているのか知ることができた。…自分の中で労働基準監督官は、労働時間が守られているかの調査をすると思っていたが、実際は3つの課に分かれて、衛生面や設備?機械の設置等に関する審査、窓口で労働者の対応や相談とマルチで業務をこなしていて感心した。そして他にも災害の調査と災害発生現場の発生原因の調査まで行っていることに衝撃を受けた。私は公務員を目指しているが、今後労働局の仕事を視野に入れていこうと思う。」「…1番印象に残ったことは、労働局では、警察のように逮捕をすることに驚きました。逮捕というのは警察にお願いしているものだとずっと考えていたので、違法な会社や人を見つけ次第、金庫から手錠を持ってくると聞いて、やはりその場で逃げてしまう人がいるということなんだと、考えることができました。…」などの意見が受講生の側からありました。

「労働基準監督官」は警察官と同様に、強制捜査を含む司法警察権限を行使して送検も可能な厚生労働省の専門職員であり(国家公務員)、「労働基準関連法令に基づいてあらゆる職場に立ち入り、事業主に対し法に定める基準を遵守させることにより、労働条件の確保?向上、働く人の安全や健康の確保を図ること」をその任務としています(当日配付のレジュメ「労働基準監督官とは」より)。

法律行政学科としては、現場の方の話を聞いて、それをきっかけとして将来の進路として一人でも多くの学生がさまざまな専門職を目指してほしいものです。

講演の様子

当日の講演を熱心に聞き入る受講生