~あの先生とお話ししてみた!~ ①
私、板垣 浩正と言います。
総合政策学部 総合政策学科で教員やってます。
総合政策学科は、本当に様々な先生がいらっしゃいます。
でも???、
具体的にどんなことをされているんだろう?
「経済学」とか「行政学」とか「〇〇学」って実際どんなことやるんだろう?
なんて、少しイメージが湧きにくいですよね。
第一弾は 山田 誠治 先生 経済学がご専門です。
どんなお話が聞けるんだろう?わくわく!
山田先生、どうぞよろしくお願いします!
1.アニメやマンガに出てくる世界征服ってなんだろう?
板垣(以下、板):最近、気になったことがあったんですよね?
山田誠治先生(以下、山):そうそう。子どもが、よくアニメを見るようになったんだけどね。そこに登場する敵キャラクターがいるでしょ?彼らの目的が世界征服って言うのよ。
板:あるあるですね。いかにも悪そうな集団がいて、その目的が「世界征服」。
アニメでもマンガでもよくある設定ですね。
山:そうなんだけど。なんで世界征服したいんだろうって考えてしまうのよね。
板:え?! それは???、なんでだろ????
偉くなりたいから??お金を手に入れたいから?????とかですかね?
山:世界征服の何が目的なんだろう?って話。仮に、お金持ちになりたいとしようか。
自分がお金持ちになったとしても、当然自分たち以外の人間がいなくなっては困る。
板:そうですね、世界征服した人以外の人たちも含めて社会が回ってますもんね。
山:だからそういう人たちを生かすためにも、世界征服した後は、自分たちで富を集めて、その富をみんなに配っていかなきゃいけないんだ。
板:そっか。世界に君臨するからこそ、やらなきゃいけないんだ。
山:ただ、問題は、その富やお金をどうやって分配するのか、だね。
板:平等にもらっちゃダメなんですか?
山:平等に配ったとすると、もらう側に不満が溜まってしまうんだ。
「僕は頑張ったのに、あいつと同じぶんだけしかもらえない…ひどいよ!」なんて。
板:う~ん、やる気なくしますね。
山:そうすると、次第に社会は停滞していってしまう。
板:頑張らなくてもお金がもらえるなら、仕事はしたくないですものね笑
山:そう! だから、配った後に、社会をどう維持していくかも問題なんだ。
それに対して、僕たちの社会は、市場経済。
ようするに、頑張った分だけもらえる社会なんだ。
お仕事をして、その分だけ日本のGDP500兆円の中からもらっている。
そしてもらったお金で物を交換して、市場経済は成立している仕組みだ。
板:なるほど???(おぉ???! なんだか経済学っぽい話だっ!!)。
山:世界征服を目指す敵キャラは、その社会を潰したいって言っているんだよね。
僕は絶対やりたいない!だって大変だもん!!
板:お金を分配するの面倒くさそうですものね。
山:世界中に住んでいる78億人を管理して、統治なんて大変だよ。
こんなこと考えていくと、やるメリットある?
板:ないですね笑
山:メリットがないから、今の状況が世界で成り立っているってことでもある。
そうなんだけども、仮にそういうことが起きたら、「こういうことが起きるよね」、「こんな見方も出来るよね」なんて考えるのはとても大事なことなんだ。
考えなければならないことが一杯ある。
考えを巡らすこと、思いを馳せていくことで、学びがさらに深まると思うよ。
板:世界征服後の社会???、全然考えたこともなかった???
随時更新していきますので、良かったら定期的に覗きに来てくださいね!