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総合政策学科ニュース

ホーム > 総合政策学科ニュース > ~あの先生とお話ししてみた!~ ② ―後編―

~あの先生とお話ししてみた!~ ② ―後編―


みなさん、こんにちは。総合政策学部 総合政策学科の 板垣 です。

前編に引き続き、観光学がご専門の 正木 聡 先生とのお話です。
後編は、正木先生のゼミナール活動※1 についてです。
正木先生、よろしくお願いいたします!

※1 ゼミナール… 先生の指導のもと、特定のテーマについて少人数で取り組む講義のこと

1.課外活動は学生自ら計画

板:先生のゼミナールでは、学生と一緒に旅行をされるのですよね?

正:そうですね。今はコロナウィルスの影響で行けませんが、以前は県内だと大子町、県外だと秩父へ行きました。

板:えっ、埼玉県の秩父ですか!? なぜ秩父にされたのですか?

正:私が選んだわけではないです。学生たちが選びました
そもそも、私のゼミでは、学生に旅行の計画を立ててもらいます。
その後、プレゼンテーションをしてもらい、投票で決定する。

板:なるほど! 学生自らが計画したプレゼンを聞いて、一番行きたい場所に実際に行く、ということですね!!

正:そうなのです。観光学なんだから、旅程を組み立てるところから全て学生達にやってもらいたい
例えば、目的地へ行くまでどんな交通機関を利用するのか?

板:お得に行ける計画を出した方に人気が出るわけですね(笑)

正:他にも、どこに宿泊するか? あとは、どこで食事を取るのか?

板:価格だけじゃなくて、いかに魅力的かも大切ですね…!

正:このように、全てのプランを計画してもらうのです。

板:計画とプレゼンが学びに繋がるわけですね!

2.アニメの聖地へ!

板:話を戻しますが、なぜ秩父になったのでしょう。

正:まず他県に出たいという思いがみんなにあった。ただ、栃木や群馬だと行ったことがある人がいたし、もっと遠くへ行くとなるとお金がかかる。
そんな中で、とあるアニメの聖地へ行こうと提案した学生がいました。

板:アニメの聖地ですか。
みんながみんなアニメ好きではないと思いますが…?

正:最初のころはみんなも「ふ~ん?」という感じで聞いていたのだけど、その学生は、2週にわたってプレゼンをしたのです。
大人しめの学生だったけど、アニメをプレゼンするとなると俄然張り切っちゃって。「来週ももう一回やらせてください!」ってお願いをしたのです。

板:2回もプレゼンをするなんて、とても中身のある計画だったのでしょうね。

正:そうですね。アニメの聖地と呼ばれているスポットを沢山挙げて紹介していたのです。

板:おぉ、熱心だ!!

正:そうしたら、学生たちもだんだんと共感を持つようになりました。

板:目的地も明確だから、より理解が浸透しやすかったのでしょうね。

正:当初は、福岡行こう神戸行こうだとか、いろんな案はあったのだけど、このような経緯で、最終的にはみんなでアニメの聖地へ行きました。

板:面白いですね!!!

2019年9月に秩父のアニメ聖地巡礼フィールドワークに行ったゼミ生の写真(正木先生撮影)

3.大学で最初のきっかけを

板:学生たちが率先して取り組むゼミなのですね。

正:常磐の学生たちは、基本的に真面目で大人しいです。
でも、大学生活というのは、人生においてとても大きな影響があると思うのです。私自身もそうなのですよ。私が大学時代に教わった先生から、生きる道筋を示してくれた。『あぁ、こういう人になれたらいいな』という思いがきっかけで、今は大学の教員になっています。だから、大学時代に仲間たちといろんな経験をすると、将来きっといい人生を見出す最初のきっかけになると思います。

板:主体的に取り組む経験が大切なのですね。

正:ですから、ぜひいろんなことに挑戦してほしいなって思うのです。あまり外に出たくないと言う子がいたら、「でも実際に行ってみたら?」、「少し頑張ってみたら?」と。実際、卒業していった自分の教え子たちに「うちの大学に来てよかった?」と聞いたら、『本当に全国十大赌博官网に来て良かった』って返してくれました

板:素敵ですね。

正:なんとなく大学に来るのではなく、そんな「出会い」を見つけてもらえると嬉しいです。

今回も素敵なお話でしたね。正木先生、ありがとうございました!!
次回もどうぞよろしくお願いします!