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総合政策学科ニュース

ホーム > 総合政策学科ニュース > ~あの先生とお話ししてみた!~ ③

~あの先生とお話ししてみた!~ ③


みなさん、こんにちは。総合政策学部 総合政策学科の 板垣 です。
2021年の1年もあっという間。思い残したことはありませんか?

さて、「あの先生とお話ししてみた!」シリーズです。
本学科に在籍している先生に直接話を伺って、先生がたの魅力に迫ろうとする本企画。

今回は 佐々木 一如 先生です。
行政学がご専門です。

佐々木先生、どうぞよろしくお願いします!

1.どうしても海外に行きたくて???

板垣(以下、板):本日はどうぞよろしくお願いします!

佐々木先生(以下、佐):お願いします。ただ、、、実は、国際交流語学学習センターで催された「Tokiwa Chart Room」で色々と話してしまったのですよ。

※ Tokiwa Chart Roomで佐々木先生のご講演はこちらで見られますよ!
Tokiwa Chart Room(佐々木准教授:しょっぱい海外体験)【学内限定?期間限定】

板:その内容と重なることをお聞きするかもしれません、ごめんなさい。。。
さて、佐々木先生は、海外経験が大変豊富だと伺っています。長期の海外留学はされたのですか?

佐:留学ではなく、ノルウェーの大使館で2年間アルバイトをしていました。

板:海外でアルバイト?! とてもアクティブですね。
どのようなきっかけがあったのですか?

佐:私が通っていた大学では、多くの友達が留学に行っていました。ところが、当時私は部活動などに熱中していたこともあり、勉強が疎かになってしまい、大学が支援する留学システムから落ちてしまったのです。

板:あらあら???。

佐:でも、海外には行きたい…! そのような思いから、英語の先生に相談したら、「別に留学だけが海外に行くわけじゃないから、仕事で行ってもいいのでは?」と返されて、なるほど、と。そうしたら、大使館でアルバイトがあることを発見し、「どうせなら友達たちが誰も行っていない北欧に行こう!」とノルウェーに行くことを決意しました。

板:面白い経緯ですね。

佐:まぁ、それが失敗だったんですけどね(笑)

2.ノルウェーでの生活

板:えええええ!失敗なんですか?なぜそう思われたのですか?

佐:9月にノルウェーに行ったんですけれども、北欧だと9月はもう夏が終わっているんです。すると夕方にはもう真っ暗で、どんよりしていて???。想像していた「ヨーロッパの夏空」とは全く違う光景でしたね。

板:想像していた「ヨーロッパ」とは異なっていたんですね。

佐:それと、人口が少ないからどこ行ってもバレるんです。私が働いていた首都オスロに、在留邦人は500人少々しかいませんでしたから、知り合いから「佐々木さん、先日は〇〇〇へ行っていたでしょ」なんて。

板:それは大変ですね。どこか旅行はされたのですか?

佐:ノルウェー国内はあまり行かなかったですね。チケットが安かったので、フランスとか、スペインとかイタリアとかに2カ月に1回くらい行ってました。
それと、アルバイトの任期が終わって帰国する時は、直接帰国するのではなく、アメリカを渡って日本へ帰りましたね。

板:おお、わざわざ逆回りをして日本に戻ったんですね。

佐:そのせいで、稼いだお金をほとんど使ってしまったのですが…(苦笑)

3.大学入学後の経験

佐:せっかく2年間働いたのに、帰国してからもアルバイト生活でした。

板:戻ってからもアルバイト???。どのようなものだったのですか?

佐:外務省のアルバイトをしていたんです。

板:えっ!?すごい!!!

佐:と言っても、持ち回りで書類にハンコをもらうというお仕事です。
書類の中には、本当に忙しく、そして早くハンコをもらわなきゃいけないものがあります。例えばですが、明日の国会で大臣が答弁する時のための書類があったら、事務次官までのチェックとハンコが早急に必要なのです。そうすると、通常のルートではもう間に合わないので、私みたいなアルバイトがその書類をもらって、一人ひとりにハンコを捺してもらいにいく。

板:そのようなアルバイトがあるのですね。

佐:20年以上前の話です。今はもうないと思います。

板:そのようなお話を伺うと、佐々木先生は、行政関係の「現場」を間近で見てこられたのですね。

佐:それが、行政学に関心を持った一つのきっかけだったと思います。大使館や外務省での経験が、今の研究に繋がっているのかもしれませんね。

4.佐々木先生の授業での「学び」

板:少し話は変わりますが、佐々木先生のもとではどのようなものを学ぶのでしょうか?例えば、卒業論文についてお伺いしてもいいですか?

佐:何でもOKです。できれば「地方」や「行政」に関係してほしいけれども、分析をしっかりしてもらえていたらなんでもいいよ、と言っています。

板:「行政」って、どういうことまで扱うのでしょうか?

佐:公共的なものであれば、ですね。

板:公共的なもの…、防災とか、コロナ対応とかが分かりやすいでしょうか。

佐:他にも、例えば、「B級グルメ」なんていうのも該当しますよ。

板:「B級グルメ」も公共的なもの???ですか!?

佐:「B級グルメ」を全部、自分たちでやっているかというと決してそうではないですよね。プロモーションするためには、行政から補助金を出してもらうこともありますし、名前を貸したりします。それに、その料理が、どのようにその地域経済に貢献しているのか、そのコミュニティにいる人たちにどう還元しているのか。このような視点から捉え直すと、私の専門である「行政学」と「公共政策」に関わっていきますよ。

板:なるほど、むしろ身近な話題から考察を拡げるわけですね。

佐:ですので、私のゼミナールの学生たちが掲げている卒業論文のテーマは、「B級グルメ」の他にも、「笠間市の観光」、「地ビール」、「道の駅」、「スポーツツーリズムの山版」「地元の祭り」などなど様々です。

板:とても幅広いですね。

佐:仲良く勉強をしています。

2021年2月、水戸市の広報誌に関する市長への提言を終えた後の、佐々木ゼミ生の一枚 (佐々木先生撮影)

会談は、当初に「今日は5分で終わらせますよ」と仰っておりましたが、大盛り上がり。佐々木先生、ありがとうございました!!
次回もどうぞよろしくお願いします!