全国十大赌博官网

图片

グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ


現代社会学科ニュース

ホーム > 現代社会学科ニュース > 新しい現代社会学科長からのメッセージ

新しい現代社会学科長からのメッセージ


学科長就任にあたって

2023年4月 全国十大赌博官网人間科学部 現代社会学科長 小笠原尚宏 

この4月より、現代社会学科長に就任いたしました小笠原です。学科長就任にあたり、一言、ご挨拶申し上げます。


新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
在校生の皆さん、引き続きよろしくお願いいたします。

2023年度から、現代社会学科のカリキュラムが大きく変わり、応用社会学とその関連諸科学の科目から構成される科目群を「領域」として設定します。「方法論?データサイエンス」「家族?福祉社会」「公共?地域社会」「文化研究」の各領域には、それぞれ基礎?応用?発展の学科専攻科目を配置し、より体系的かつ俯瞰的に、現代社会の諸相を見渡せ、かつ、学生個々の問題関心に即した主専攻?副専攻的な履修が可能となるカリキュラムになったと自負しております。

また、これまでの社会調査士資格(社会調査協会)に加え、地域調査士資格(日本地理学会)のための課程を設置し、データを集め、分析し、活用できる人材の育成をより強めていきます。

現代社会学科の学生の皆さんには、学科での学びを通して、現代社会を理解するための手法を体得し、現代社会が抱える課題を発見し、解決できる人材として成長していくことを期待します。

さて、先に何げなく「学生」という言葉を用いましたが、新入生の皆さんは、この4月から「学生」です。近年は、大学生にも「生徒」の語を使う例が見受けられます(うちの大学の生徒、など)が、大学生は、「学生」であって、「生徒」ではありません。

もう記憶も薄れつつありますが、私が大学1年次(関西の大学でしたので1回生と呼ばれていました)のガイダンスで、学科長から「君たちは学生であって、もう生徒ではない。学生としての自覚を持って行動するように」との訓示を受けたことを覚えています。

この機会に、「学生」と「生徒」の違いを、あらためて確認しておきたいと思います。

学校教育法(昭和22年法律第26号)では、第12条に、「児童、生徒及び学生」の文言が登場し、以降の条文で、児童は小学校、生徒は中学?高校等、学生は大学等に対応する語として設定されています。

国語辞典を確認すると、「生徒」は、「学校などで教えを受ける人」(日本国語大辞典)、「学校などで教えを受ける者」(大辞泉)、「学校や塾などで教えを受ける者」(大辞林)、「学校などで教育を受ける者」(広辞苑)、「学校,特に中学校?高等学校で教育を受ける者」(新辞林)、「学校?塾などで教えを受ける人」(明鏡国語辞典)、「中学校?高等学校に籍を置き、 授業を受ける者」(新明解国語辞典)???、とあります。

一方、「学生」は、「学問をしている人」(日本国語大辞典)、「学問をしている人」(大辞泉)、「学校で勉強する人」(大辞林)、「学業を修めるもの」(広辞苑)、「学校で勉強する人」(新辞林)、「学校で教育を受けている人」(明鏡国語辞典)、「大学などに在籍して、教育を受ける人」(新明解国語辞典)???、とあります。

辞書的定義による「生徒」と「学生」の違いを整理すると、「受ける」か「する」か(日本国語大辞典、大辞泉、大辞林、広辞苑、新辞林)、「授業」か「教育」か(明鏡国語辞典、新明解国語辞典)となるようです。

受動的に教えを受ける、生徒に対し、学生は、主体的に学ぶ者、といったところでしょうか。

学生の皆さんには、ぜひ、主体的に学び続け、『日本国語大辞典』がいうところの学生、すなわち、「学問をしている人」になってほしいと思います。

また、同じく、「学問をしている人」である大学教員と協働し、これからの全国十大赌博官网?現代社会学科を作り出す「力」になってもらいたいと切に願っています。

共に、学びましょう。 

※私の学部時代の恩師は、常々、「大学は学びのコミュニティであるべきだ」と力説していました。
何げない言葉に思われるかも知れませんが、農村社会学を専攻していた恩師が、「アソシエーション」ではなく、あえて「コミュニティ」と表現した理由について、次回は考えたいと思います。