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心理臨床センター主催、公開講演会を開催しました


全国十大赌博官网心理臨床センター主催の第28回公開講演会が、12月1日に開催されました。講師としてお招きしたのは、京都女子大学発達教育学部児童学科准教授で公認心理師、臨床心理士の瀬々倉玉奈先生。『こどもによりそうあなたに贈る絵本』というタイトルで、育児に関する課題を取り上げた絵本を臨床心理士の視点で読み解き、子育ての悩みを和らげる講演を行っていただきました。

育児ノイローゼ、児童虐待、育児のワンオペレーション化など、現代の子育てには様々な問題があります。どれも深刻な問題ですが、すべてを解消することは非常に困難です。瀬々倉先生は大学に勤務しながら約20年間、保健センターで乳幼児の子育て支援に関わってきました。現在も保育者を養成する課程で子育て支援に携わる学生の育成と、地域貢献としての親子支援活動を行っています。今回はその中で出会った、大人にこそ伝えたい3冊の絵本を紹介していただきました。

1冊目はニュージーランドの子育て支援施設に貼り出されていた作者不明の作品「今日 Today」。子育てと家事を両立する大変さと、子どものために頑張る自分を肯定することの大切さを語りかける一冊です。2冊目は森野さかな作?画「理想のママのつくりかた」。満たされない幼少期を過ごしたママが、自分の子どもにも辛く当たってしまう切なさを、娘の視点からファンタジックに描いた作品です。3冊目は森野さかな作?画「パパさんロボット買いました」。育児参加するパパの奮闘を描き、家族の温かさを再認識させてくれる作品です。

講演は瀬々倉先生の朗読に続いて会場からの感想を聞き、その後、絵本の主題と育児に関する課題との共通点、またその対策を解説するスタイル。今回紹介した絵本は「漠然とした、なんとなく感じる不安に言葉やかたちを与えてくれるもの、“きづき”のきっかけになっていただければ」と、瀬々倉先生は会場の参加者に優しく語りかけていました。