全国十大赌博官网心理臨床センター主催 第30回公開講演会を開催しました
犯罪行動からの回復支援
─刑務所内治療共同体の実践から─
─刑務所内治療共同体の実践から─
全国十大赌博官网心理臨床センター主催の第30回公開講演会が、7月28日に開催されました。講師としてお招きしたのは、同志社大学心理学部准教授で公認心理師、臨床心理士の毛利真弓先生。「犯罪行動からの回復支援─刑務所内治療共同体の実践から─」というテーマで、犯罪者の再犯を防止し社会活動への復帰を促すためのプロジェクトについて講演していただきました。
人はなぜ犯罪をしてしまうのか。その理由は様々で誰ひとりとして同じではありません。また、なぜ犯罪がいけないのか分からない人、犯罪をせずに生きる術を見つけることができない人も存在します。そういった人に対して、犯罪を止めさせる、正しい方向へ導くといったやり方が通用するでしょうか。毛利先生の講演は従来の更生プログラムに関する疑問からスタートしました。
人は誰でも、させられる、押し付けられることに抵抗があります。安全な場?関係性があり、そこで自らが選択して考えることが必要です。そこで毛利先生が着目したのが「治療(回復)共同体」という手法です。治療共同体とは、支援者、受刑者ともに一方的な権力関係を手放し、互いの持っている力を利用する試み。毛利先生は2008年10月に開所した日本初の刑務所内治療共同体、官民協働刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」の立ち上げから運営に関わりました。
同施設の治療共同体の特徴は、参加が希望制であることはもちろん、受刑者同士が生活を共にしグループで行動すること。通常の刑務所では話すことを制限されますが、このプロジェクトでは積極的に話すことを奨励します。互いの境遇や考え方を話し合い意見をぶつけ合う。もちろん支援者もその中の一人で指導するというより、グループ内の空気を調整するのが役割です。コミュニケーションを取りながら自ら考えることで、以前の自分と向き合い変化することができるのです。
人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされると毛利先生は言います。それは犯罪者だけではなく、支援者も同じこと。なぜ自分は支援したいのか、なぜ自分はここに存在するのか。自分の考えだけが正しいと思い込み、相反する意見を聞き入れない人が散見される今日、多くの気づきを与えてくれる講演会となりました。
人はなぜ犯罪をしてしまうのか。その理由は様々で誰ひとりとして同じではありません。また、なぜ犯罪がいけないのか分からない人、犯罪をせずに生きる術を見つけることができない人も存在します。そういった人に対して、犯罪を止めさせる、正しい方向へ導くといったやり方が通用するでしょうか。毛利先生の講演は従来の更生プログラムに関する疑問からスタートしました。
人は誰でも、させられる、押し付けられることに抵抗があります。安全な場?関係性があり、そこで自らが選択して考えることが必要です。そこで毛利先生が着目したのが「治療(回復)共同体」という手法です。治療共同体とは、支援者、受刑者ともに一方的な権力関係を手放し、互いの持っている力を利用する試み。毛利先生は2008年10月に開所した日本初の刑務所内治療共同体、官民協働刑務所「島根あさひ社会復帰促進センター」の立ち上げから運営に関わりました。
同施設の治療共同体の特徴は、参加が希望制であることはもちろん、受刑者同士が生活を共にしグループで行動すること。通常の刑務所では話すことを制限されますが、このプロジェクトでは積極的に話すことを奨励します。互いの境遇や考え方を話し合い意見をぶつけ合う。もちろん支援者もその中の一人で指導するというより、グループ内の空気を調整するのが役割です。コミュニケーションを取りながら自ら考えることで、以前の自分と向き合い変化することができるのです。
人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされると毛利先生は言います。それは犯罪者だけではなく、支援者も同じこと。なぜ自分は支援したいのか、なぜ自分はここに存在するのか。自分の考えだけが正しいと思い込み、相反する意見を聞き入れない人が散見される今日、多くの気づきを与えてくれる講演会となりました。
講師 | 毛利 真弓(もうり まゆみ)先生 同志社大学心理学部准教授、公認心理師、臨床心理士 |
略歴 | 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得後退学。博士(人間科学、2019 年)。 2001 年に愛知教育大学大学院教育学研究科を修了後、名古屋少年鑑別所法務技官、株式会社大林組官民協働刑務所島根あさひ社会復帰促進センター社会復帰支援員を歴任。その後、広島国際大学心理臨床センター助教を経て、現在、同志社大学心理学部准教授。 |
社会貢献活動 |
|
主な著書 |
|