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Chapter 5
Poverty

Reading Passage

Leaving No One Behind

[1] How much money do you need to live? Could you live on only two hundred yen a day? Perhaps you could survive, but you would not be able to afford all of the things you need to live a healthy, fulfilling life. Poverty is a situation in which a person struggles to afford daily necessities, and, according to the World Bank, it affects nearly half the world’s population. It is such a big problem that the first goal of the SDGs is to end poverty.


[2] There are approximately 700 million people around the world currently living in absolute poverty. This means that they are living on less than 1.9 US dollars a day. These people cannot pay for even the most basic human needs such as water, food, and clothing. Of course, they cannot afford an education, making it difficult for the next generation to escape poverty. Women—especially single mothers—and children are particularly vulnerable, and external factors such as war and natural disasters only add to the challenge of surviving from day to day.


[3] Why are so many people living in poverty while others enjoy a life of wealth? One of the major reasons is that global trade is unequal and heavily favors developed countries. Developing countries often do not have advanced technology or a skilled workforce. As a result, their industrial output is often limited to low-priced exports such as lumber, mined raw materials, and cheap agricultural products. These countries cannot afford to improve the infrastructures necessary to develop their economies. Thus, the economic gap between developing and developed countries widens as this cycle continues.


[4] Wealthy countries are not free from poverty. Nowadays, about one in seven people in Japan lives in relative poverty. This means that their annual income is less than half the approximate national median income, or less than 1.2 million yen a year. More than half of single-parent households in Japan live in relative poverty. Single parents must not only work but must also do the housework and take care of the children by themselves. As a result, by comparison with other households, their household incomes are relatively low. Furthermore, some children may not have a home environment that stimulates their education or may face other disadvantages.


[5] In Japan, some community residents, NPOs, and local governments are taking action to reduce the effects of poverty. They have started programs such as the Kodomo Shokudo(“Children’s Cafeteria”), providing children with free or low-cost meals and other services. Such programs are often staffed by student volunteers who not only feed the children but also spend time with them and help them learn. Foodbanks, where people can donate unused food to the needy, are also becoming more common. By only giving a little of our own time and resources, we can make a real difference and help the vulnerable members of our society. We must all do our part to make sure that “no one is left behind.”



誰ひとり取り残さずに

[1] 生活をするのにどれくらいのお金が必要ですか? 1 日たったの 200 円で生活できるでしょうか? おそらくなんとか生きていくことはできるでしょうが、健康で充実した生活を送るのに必要なものをすべて買い揃える余裕はないでしょう。貧困とは、生活必需品を買うのも困難な状況のことであり、世界銀行によれば世界の人口のほぼ半数にその影響が及んでいると言われています。貧困はとても大きな問題なので、SDGs の第一目標には貧困の撲滅が掲げられています。


[2] 現在、世界では約 7 億人が「絶対的貧困」の状態で暮らしています。絶対的貧困とは、貧しい暮らしをしている人々が 1 日 1.9 米ドル以下で生活していることを意味しています。このような人々は、水、食料、衣類など、人間が生きていく上で最低限必要なものにも、お金を支払うことができません。もちろん教育を受ける余裕もなく、次の世代が貧困から抜け出すのを困難にしています。女性(特にシングルマザー)と子どもたちは、とりたてて弱い立場に置かれています。そして、戦争や自然災害などの外的要因が日々を生き抜く難しさに拍車をかけています。


[3] ある人々が豊かな生活を享受している一方で、なぜこれほど多くの人々が貧困の中で生活しているのでしょうか?主な理由の1つは、世界貿易が不平等であり先進国にひどく有利に働いていることです。発展途上国には、多くの場合、先端技術も熟練した労働力もありません。その結果、途上国の産業の生産物は、しばしば木材や鉱物資源、安価で取引される農産物など低価格の輸出品に限定されてしまうのです。これらの国々には、自国の経済を発展させるために不可欠なインフラ(道路?電気などの社会基盤)を改善する経済的余裕がありません。したがって、このサイクルが続くと途上国と先進国の経済格差が拡大していきます。


[4] 裕福な国々も貧困から免れてはいません。現在、日本では約 7 人に 1 人が「相対的貧困」の状態で暮らしています。相対的貧困とは、年収が全国の中央値の半分以下であること、つまり年収が 120 万円以下であることを意味しています。日本のひとり親世帯の半数以上が相対的貧困に陥っています。ひとり親は外で働くだけではなく家事や育児もひとりで行わなければなりません。その結果、他の世帯と比較すると世帯収入は相対的に低くなります。さらに、そうした子どもたちの中には、教育を後押しする家庭環境が整っていなかったり、その他の不利益を被る可能性のある子もいます。


[5] 日本では、地域住民や NPO、自治体などが貧困の影響を軽減するための取り組みを行っています。そうした人々や団体は、子ども食堂のようなプログラムを始め、子どもたちに無料または低価格の食事やその他のサービスを提供しています。このようなプログラムには、しばしば学生ボランティアが参加しており、子どもたちに食事を与えるだけでなく、子どもたちと一緒に時間を過ごしたり子どもたちの学習を支援したりしています。また、まだ手をつけていない食べ物を必要な人々に寄付するフードバンクも一般的になってきています。私たちの時間とリソース(持っている物)を少しだけ提供することで、私たちの社会の中で最も弱い立場にある人たちを助け、本当の意味での変化を生み出すことができます。「誰ひとり 取り残さない」ようにするためには、私たちみんなが自分の役割を果たす必要があるのです。

Listening Conprehension



Sally:
Hey James. Do you want to go see a movie together after class today?
James:
I’d love to, but I can’t. I’m going to do some volunteer work.
Sally:
Oh, I didn’t know you volunteer! What kind of volunteer work is it?
James:
It’s called “Kodomo Shokudo.” It means “children’s cafeteria.” We provide the children of low-income families with a free meal service.
Sally:
Wow, that’s great! So, do you help cook food for the children?
James:
No, I’m a terrible cook, so that’s not my job. Actually, I tutor the children and help them with their homework.
Sally:
Wait, you tutor them? I thought it’s a cafeteria, not a cram school!
James:
(Laughs)Well, it’s both. In addition to providing food, we also give the kids a place to spend time after class. Many of them have parents that work until late, so rather than spend time alone at home, they can spend time with us.
Sally:
That sounds like a wonderful program. In fact, I’m interested in volunteering there, too.
James:
Really? Please do! We could use your help.

誰ひとり取り残さずに

[1] 生活をするのにどれくらいのお金が必要ですか? 1 日たったの 200 円で生活できるでしょうか? おそらくなんとか生きていくことはできるでしょうが、健康で充実した生活を送るのに必要なものをすべて買い揃える余裕はないでしょう。貧困とは、生活必需品を買うのも困難な状況のことであり、世界銀行によれば世界の人口のほぼ半数にその影響が及んでいると言われています。貧困はとても大きな問題なので、SDGs の第一目標には貧困の撲滅が掲げられています。


[2] 現在、世界では約 7 億人が「絶対的貧困」の状態で暮らしています。絶対的貧困とは、貧しい暮らしをしている人々が 1 日 1.9 米ドル以下で生活していることを意味しています。このような人々は、水、食料、衣類など、人間が生きていく上で最低限必要なものにも、お金を支払うことができません。もちろん教育を受ける余裕もなく、次の世代が貧困から抜け出すのを困難にしています。女性(特にシングルマザー)と子どもたちは、とりたてて弱い立場に置かれています。そして、戦争や自然災害などの外的要因が日々を生き抜く難しさに拍車をかけています。


[3] ある人々が豊かな生活を享受している一方で、なぜこれほど多くの人々が貧困の中で生活しているのでしょうか?主な理由の1つは、世界貿易が不平等であり先進国にひどく有利に働いていることです。発展途上国には、多くの場合、先端技術も熟練した労働力もありません。その結果、途上国の産業の生産物は、しばしば木材や鉱物資源、安価で取引される農産物など低価格の輸出品に限定されてしまうのです。これらの国々には、自国の経済を発展させるために不可欠なインフラ(道路?電気などの社会基盤)を改善する経済的余裕がありません。したがって、このサイクルが続くと途上国と先進国の経済格差が拡大していきます。


[4] 裕福な国々も貧困から免れてはいません。現在、日本では約 7 人に 1 人が「相対的貧困」の状態で暮らしています。相対的貧困とは、年収が全国の中央値の半分以下であること、つまり年収が 120 万円以下であることを意味しています。日本のひとり親世帯の半数以上が相対的貧困に陥っています。ひとり親は外で働くだけではなく家事や育児もひとりで行わなければなりません。その結果、他の世帯と比較すると世帯収入は相対的に低くなります。さらに、そうした子どもたちの中には、教育を後押しする家庭環境が整っていなかったり、その他の不利益を被る可能性のある子もいます。


[5] 日本では、地域住民や NPO、自治体などが貧困の影響を軽減するための取り組みを行っています。そうした人々や団体は、子ども食堂のようなプログラムを始め、子どもたちに無料または低価格の食事やその他のサービスを提供しています。このようなプログラムには、しばしば学生ボランティアが参加しており、子どもたちに食事を与えるだけでなく、子どもたちと一緒に時間を過ごしたり子どもたちの学習を支援したりしています。また、まだ手をつけていない食べ物を必要な人々に寄付するフードバンクも一般的になってきています。私たちの時間とリソース(持っている物)を少しだけ提供することで、私たちの社会の中で最も弱い立場にある人たちを助け、本当の意味での変化を生み出すことができます。「誰ひとり 取り残さない」ようにするためには、私たちみんなが自分の役割を果たす必要があるのです。