五感散歩
▲page-top
目的 | 身近な環境を観察する力をつける |
---|---|
対象 | 小学生(低学年?中学年?高学年) |
時間 | 60分 |
準備 | カメラ、クレヨン、ヒモ、虫眼鏡、空の卵パック、フラフープ、プリズム、色彩表(絵の具やクレヨンで虹色を示したもの)。 各生徒に、紙と筆記用具。 |
生徒の年齢に応じて活動範囲を考慮しながら、グループで教室を出て、森や浜辺、広場など身近な場所を探索します。
それぞれのグループは以下のような課題に取り組みます。 課題はグループごとに違っていても、みんなで同じものをしてもかまいません。
- 変わった形のものや面白い形のものを写真に撮る。 また、見慣れたものがあったら、いつもと違った角度から写真を撮ってみる。
- 虹色のどれかと同じ色のものを見つける(それ自体を持ってくるのではなく、その色と同じ色のクレヨンで描いてみる)。
- 虫になったつもりで寝そべり、ヒモで作った線に沿って虫眼鏡で覗いてみる。
- 世界を違った視点で見るために、鼻の下に鏡(平らなものや凹凸のあるもの)を持って覗いてみる。
- 目を閉じ、耳を澄ましていろんな音を聞いてみる。それぞれの音を聞いて、心にどんな絵が浮かぶか試してみる。
- フラフープを草の上に置き、その中にある木の葉や花や草をよく観察して、絵に描いてみる。
- 虫になったつもりで、プリズムを通して草木や花を見てみる。
- 色彩表を使って、同じ色でも濃淡の違いがある物を見つける。
- どこか1カ所にじっとして、すべての感覚を研ぎ澄ましてみる。 どんな匂いがしているのか、どんな音が聞こえるのか、どんな感触があるのか、何が見えるのか、どんな味がするのか(ただし慎重に)見つけ出してみる。
- ザラザラしたものとスベスベしたもの、鈍い色のものと輝いているもの、硬いものと軟らかいもの、 乾いたものと湿ったもの、古いものと新しいものなど、対照的なものを集めてみる。 それぞれをペアにして、卵のパックの中に置いてみる。
このアクティビティにおいて観察力は欠かせないものですが、他の感覚もまた必要になります。 こうした学習体験は、作文や図工の時間にも活かされていきます。
- このアクティビティを別の季節でも行い、結果を比較します。
- 感覚的な気づきをより深めるために、いつもとは別の方法で生徒のさまざまな感覚を結びつけてみます。例えば、
- 犬の鳴き声を色で表現してみる
- 草の音を言葉にしてみる
- 丘の味を身振り手振りで表現してみる
- 稲妻の感触を描いてみる
- 雲の匂いを言葉にしてみる
都市部では、生徒が見つけたり記録したりする項目をカードに示して、学習してもよいでしょうか。 例えば次のようなものがあげられます。
- 生活に必要なもの
- そこにあるべきではないと思うもの
- 強烈な匂いのあるもの
- 美しいと思うもの
- 酷いと思うもの
- 変わった音のするもの
- 興味をひくもの
- 2つの違ったもののように見えるもの
- 対照的な特徴を持つ2つのもの(例えば、ザラザラしたものとスベスベしたもの)
- 今までに見たことのなかったもの