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五感散歩

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目的 身近な環境を観察する力をつける
対象 小学生(低学年?中学年?高学年)
時間 60分
準備 カメラ、クレヨン、ヒモ、虫眼鏡、空の卵パック、フラフープ、プリズム、色彩表(絵の具やクレヨンで虹色を示したもの)。 各生徒に、紙と筆記用具。

生徒の年齢に応じて活動範囲を考慮しながら、グループで教室を出て、森や浜辺、広場など身近な場所を探索します。

それぞれのグループは以下のような課題に取り組みます。 課題はグループごとに違っていても、みんなで同じものをしてもかまいません。

  1. 変わった形のものや面白い形のものを写真に撮る。 また、見慣れたものがあったら、いつもと違った角度から写真を撮ってみる。
  2. 虹色のどれかと同じ色のものを見つける(それ自体を持ってくるのではなく、その色と同じ色のクレヨンで描いてみる)。
  3. 虫になったつもりで寝そべり、ヒモで作った線に沿って虫眼鏡で覗いてみる。
  4. 世界を違った視点で見るために、鼻の下に鏡(平らなものや凹凸のあるもの)を持って覗いてみる。
  5. 目を閉じ、耳を澄ましていろんな音を聞いてみる。それぞれの音を聞いて、心にどんな絵が浮かぶか試してみる。
  6. フラフープを草の上に置き、その中にある木の葉や花や草をよく観察して、絵に描いてみる。
  7. 虫になったつもりで、プリズムを通して草木や花を見てみる。
  8. 色彩表を使って、同じ色でも濃淡の違いがある物を見つける。
  9. どこか1カ所にじっとして、すべての感覚を研ぎ澄ましてみる。 どんな匂いがしているのか、どんな音が聞こえるのか、どんな感触があるのか、何が見えるのか、どんな味がするのか(ただし慎重に)見つけ出してみる。
  10. ザラザラしたものとスベスベしたもの、鈍い色のものと輝いているもの、硬いものと軟らかいもの、 乾いたものと湿ったもの、古いものと新しいものなど、対照的なものを集めてみる。 それぞれをペアにして、卵のパックの中に置いてみる。
適当な場所で、自分の観察してきたものや発見したことをノートに書き留めたり、絵に描いておきます。 教室に戻ってから、観察したことや発見したことを発表し、まとめてみましょう。

このアクティビティにおいて観察力は欠かせないものですが、他の感覚もまた必要になります。 こうした学習体験は、作文や図工の時間にも活かされていきます。

  1. このアクティビティを別の季節でも行い、結果を比較します。
  2. 感覚的な気づきをより深めるために、いつもとは別の方法で生徒のさまざまな感覚を結びつけてみます。例えば、
    1. 犬の鳴き声を色で表現してみる
    2. 草の音を言葉にしてみる
    3. 丘の味を身振り手振りで表現してみる
    4. 稲妻の感触を描いてみる
    5. 雲の匂いを言葉にしてみる

都市部では、生徒が見つけたり記録したりする項目をカードに示して、学習してもよいでしょうか。 例えば次のようなものがあげられます。

  1. 生活に必要なもの
  2. そこにあるべきではないと思うもの
  3. 強烈な匂いのあるもの
  4. 美しいと思うもの
  5. 酷いと思うもの
  6. 変わった音のするもの
  7. 興味をひくもの
  8. 2つの違ったもののように見えるもの
  9. 対照的な特徴を持つ2つのもの(例えば、ザラザラしたものとスベスベしたもの)
  10. 今までに見たことのなかったもの