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法律行政学科ニュース

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授業紹介!「憲法Ⅱ」


今回は法律行政学科の「憲法Ⅱ」という授業を紹介します。憲法の授業は教養科目でも設置されており、他の学科(総合政策学科や短期大学幼児教育学科)でも専攻科目として開講されていますが、この法律行政学科の憲法Ⅱは、他で開講されている憲法の授業と比べてかなり異なった特徴のある授業です。

[1] そもそも憲法ってどんなことを学ぶの?

憲法は義務教育でも触れるので馴染みのある法だと思う人もいるかもしれませんが、法学の中でもかなり異質な分野です。刑法や道路交通法などは私たちが守らなければならないルールですが、憲法はそうではありません。政治や国の運営を担っている人たち(国会議員や大臣、裁判官、地方議会議員、首長などの公務員)が守らなければならないルールであって、私たち市民は憲法を守らせる側の人間です。

そして憲法は何よりもそうした国の運営(統治といいます)に関するルールを1つの柱として定めています。権力分立(三権分立)とか平和主義といった言葉を聞いたことがあるでしょう。こういった内容を、統治に関与する公務員を目指す人は絶対に理解しておかなければなりません。法律行政学科では憲法Ⅰという1年の必修科目でこの内容を学びます。

[2] 法学の真髄「ケーススタディ」?「判例学習」

では、憲法Ⅱは何を学ぶのでしょうか。この授業ではもう1つの憲法の柱となっている人権保障について学びます。しかも、実際に裁判となった事例(判例)を1回あたり3?5件ほど学びます。他の授業でもケーススタディをやりますが、憲法Ⅱでの比率は群を抜いています。なぜこのようなやり方をするのでしょうか。その狙いは以下の通りです。
  1. 憲法の人権の規定自体が曖昧ですごくシンプルで、すぐ覚えられる量です。例えば、憲法23条は「学問の自由は、これを保障する」と俳句程度の長さです。そうなると、条文を覚えることよりも、その解釈や運用について学ぶことに比重が置かれます。だから実際にどのように解釈され運用されているかを実際の判例を通して学びます。

  2. 憲法問題(違憲審査)は他の法制度が憲法に反していないかどうかが問われています。正確にいうと、法律が憲法で保障された人権を制限している場合、「公共の福祉」に適(かな)っていなければ憲法違反となり、それを判断する際には、その法律が法律を定めた目的との関係で、合理性や必要性があるかを判定します。要するに人権制限を設ける以上はちゃんとした法律を作りなさいということです。この合理性や必要性の水準は事例によって異なるため、判例学習を通じて学びます。こうした考え方は、公務員となった場合に、政策立案の際の視点として必要なものです。同時に、憲法の視点から様々な法律を分析するため、他の法制度の理解にも役立ちます。

  3. 憲法が問題となる場面は、前例と異なる未知な事例も多くあります。例えば、2023年2月に金沢市庁舎前広場の集会を不許可にした事件の最高裁判決が出ました。これは、憲法21条の集会の自由の保障が問題となっています。集会の自由の先例として1995年に泉佐野市市民会館事件の判例が出ていますが、このときと判断が異なる部分がありました。つまり、先例と共通する部分と異なる部分があり、その異なる部分が判断に影響することがあります。過去の判断がいま解決しようとしている未知の事例にも利用できるかどうかを見極める力は、判例学習を通じて身につける能力であり、何も裁判に関わる仕事だけでなく、前例が蓄積されているような様々な社会の場面で役に立ちます。

[3] 遠隔授業との相性

授業では毎回長い判決文を掲載した大量の資料を配るので、内容が難しいという声もありますが、この授業は遠隔授業(注、年度によって対面授業になる場合もあります)で実施しており、解説をしながら、動画を止めてポイントをしぼって判決を読むという流れで展開します。判例もそれぞれの論理的な枠組みや要点、他の事件との比較を中心に解説しています(以下は、講義動画の静止画です)。

本授業の学生アンケートやリアクションペーパーでは、「難しい内容であったが判例を噛み砕いて説明されていて、わかりやすい」という声や、「事例を通して条文を学ぶことで理解しやすかった」という声がありました。また、以前の在校生インタビューでも触れられています。アンケート結果でも、この授業は遠隔授業とかなり相性が良いようにみえます。

[4] こんな人向けの授業です

憲法が科目となっている試験や資格をとる場合は必須です。遠隔授業の場合は、毎回確認テストを出題していますが、基本的にそうした試験の過去問の類題を作成しています。特に人権は判例の理解が問われるので差がつきます。

もっとも、教員の立場としては上に述べたように、思考方法や問題の分析方法を見に付けてもらいたいので、特定の進路を狙いとはしておらず、いろんな人に受けてもらいたい授業です。学校の問題や企業の人事の問題など様々な法的問題がでてきますし、社会保障といった現代社会の重要な問題も学びます。

さて、先日、授業のためにこんな写真を撮ってきました。

看板が焦げ茶色になっています。この道路の看板はみんなこんな色になっています。なぜでしょうか。これも憲法の問題で出てきます。興味がある人は、是非憲法を学びましょう!

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