「ファイナンス基礎論」で日本銀行水戸事務所長による特別講義を実施

12月19日の午後4：20～5：50に、「中央銀行の役割と金融」とのタイトルで、日本銀行水戸事務所の吉田豊事務所長による特別講義が開催されました。

この日の講義では、「中央銀行の役割を知り、金融に関する理解を深め、近未来の金融に思いを馳せる」というテーマのもと、日本銀行券、日本銀行の機能と目的、金融イノベーションと通貨といった内容について、興味を掻き立てるクイズを交えながらわかりやすく解説していただきました。

講義後の質疑応答では、海外事務所ができた経緯、ハイパーインフレになる可能性、マイナス金利を終了する時期、AIの利用、銀行券の偽造抵抗力の高さ、キャッシュレス化の可能性など、多岐にわたる質問が出され、一つ一つ丁寧に回答してくださいました。

受講後の学生たちの感想には、「日本銀行は金融システムの安定化のために様々なことに取り組んでいることが分かった。」「日銀について多くの興味をもつことができた。」「マイナス金利にしなくてはならなかった理由が、金融機関の資金を経済に回すように促すためと分かった。」「キャッシュレス決済が進んでいるスウェーデン、中国、シンガポールでは、中央銀行が発行する通貨を紙幣ではなくブロックチェーン技術を使った仮想通貨で代替できないかと研究していることに驚いた。」などといった声が記載されるなど、今回の特別講義に参加して、学生たちは日本銀行の役割への理解や金融への興味を深めることができたようです。

日本銀行の役割について講義する吉田事務所長

学生に質問を投げかける吉田事務所長